君が好きだと叫べれば良かったのに

今日は7月31日です。

そんなの知っていると思った方はごめんなさい。けれど私にとっては大事な日なんです。

どう大事かと聞かれても、明確に答える術は持ち合わせていないのですが。


今の私を形作っているきっかけを誰かに話したい。でも誰にも話したくない。

それはあまりにも純粋すぎて、話すだけで恥ずかしくなるからなのですが、同時に、私がこの話をされたとしても、一ミリも理解できないからだと思うんです。


それでも、あの時。

少し上から、身を乗り出して視界に捉えたあの光景を、私は一生忘れないです。忘れたくもなければ、忘れることなんてできやしないって、そのくらいの衝撃でした。

とんとん拍子だったかと言われると、そんなことはないです。

確かに総じて、願い事は叶ってきたのかもしれないけれど、順風満帆とはほど遠い歩みだったなぁと改めて思います。


自分の実力と周囲の期待値との乖離に苦しむのが自分の中で意外と堪えて、それから必ず逃げ道を用意するようになりました。大手を振ってその逃げ道を選んだつもりはもちろんないですが、全く選ばなかったのかというとそういうわけでもなく。

それでも、追いたいと強く願ったものを追って、追いつけなくて、離されては泣いて、その積み重ねによって今の私がいます。


また無謀なことをしようとしてる。

無謀レベルも今までで最大。馬鹿だなって、懲りないなって、自分の中の自分は冷静に笑っています。


けれどね、この欲だけは止められないし、止まらないんです。

抑え込もうとしても、ずけずけ表面に出てきちゃう。

ならばいっそ、私はその欲を全面に出していこうではないかと。欲を身にまとった自分が、一体どんなパフォーマンスを見せるのかも、想像さえできないけれど、今はドキドキの方が大きい。


全部自分のお金で、

全部自分の責任で、

全部の言い訳を自分の中に作る。


そう決めた時は怖かったけれど、今は不思議と楽しさを感じている自分も確かにいるんですね。根っこはやっぱり、あそこにあるんだ。

その根っこをずっとないがしろにしてきたから、たまには拾って温めてあげる。


あの日、彼が私にそうしてくれたように。

「大丈夫だよ」って言ってくれたように。

「信じてるからね」と言ってくれたように。


今度こそ、並ぶ。

その決意だけを持って行く。


2015.07.31

(今年はあえて願わない)

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