今、ここ。

相反する。

続いて欲しくて、終わって欲しくて。

書きたくて、読みたくて。

寝転がりたくて、背筋を伸ばしたい。

理想と現実は相反する。

理想と現実が近づけば近づくほど、理想は理想でなくなっていく。現実の遥か前方に新たな理想が生まれるだけで。

理想を全力で追いかけたい時もあれば、現実に鎮座したい時もある。

その平衡感覚が難しい。

傾けるには、どこか覚悟が必要で。

傾きを戻すには、どこか勇気が必要で。

進むか、戻るか、留まるか。

本当は三択しかないしシンプルな直線のはずなのに、わたしたちは勝手に逃げ道を作るから。寄り道をするから。脇道にそれるから。

もしかすると、わざと。

道を間違えるから。

同じベクトルだったはずが、いつの間にか真逆を指すようになって相反する状態に陥ると、まるで大変な悩みを抱えているかのように悩む。

目を背けるのは論外だけど、見間違うこともご法度。

目眩がするほどの混沌の中でも、だから目を開くの。