かわいい
身体能力が高いことは、わたしのちょっとした誇りでした
運動会は自分のものだと思っていたし
かっこいいと言われることが喜びでした
そんな私は成長するにつれて
ちょっと運動神経がいいくらいでは大人になってから特に良いことないんだなと気づくようになります。
かわいい、とは何か。気づいた頃から抱き始めた疑問は、自分の欲求なのか単なる好奇心なのか、その区別すらついていなかったようです。
かわいくなりたい
今もそうは思いません。
かっこいいと言われたいし、意志が強いと思われていたい
私のなかで一種のアイデンティティなのでしょう。
ただ、最近は少しだけ
かわいい、の言葉に優しくなれている気がします。
自分にその言葉が向けられると、素直にくすぐったさを感じるようになりました。
それが恋だと割り切ることができるほど、物事は簡単ではないし
愛を育むことができるほど、しっくりきてはいないのだけれど
わたしの中の「かわいい」はちゃんと深い息をしているから
その呼吸に時々耳を傾けたいなって思うの。
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