あの夏の匂いをかぎにいく。
まさかのベスト8かな。
そんなワクワクは、結果的に負けという形で終わってしまった。
いや、「しまった」なんて言葉を外の人間が簡単に使うべきではないか。
まずは、もしかしたら会っていたかもしれない野球部の後輩くんたち、応援部の皆さん、大和で応援した観客のみなさん、お疲れ様でした。
あれほど盛り上がる体育祭の最中ですら、パーカーを羽織って陽射しをシャットアウトしていた私が、唯一白の半袖ポロシャツで焼けるイベント。
それが野援。
青春の形だと思う。
実際、うん。素敵な青春も、体験した。
残念ながら、自分の高校が勝つところを、見たことはないんだけどね。秦野球場まで行った時も、平塚も八部も、良い試合だったけれど、全部負けてしまって。
同期で強い部活があると、とても誇らしい気持ちになる。それが野球部なんて花形だったら、きっとなおさら。
あの照り返しが懐かしい。
即興すぎる応援も、少し口うるさいOBも、ちゃっちいとしか言いようのないチケットも。
あそこには、夏のにおいが確かにある。
横浜スタジアムへの切符は、本当にあとちょっとのところで、スルリとその手から落ちてしまったかもしれない。けれど、今年も顔も知らない後輩たちに、十分すぎるほど楽しませてもらって、嬉しいと共に、ほんの少しだけ、郷愁に似たような切ない感情も抱く。
南風が運んできた。
確かに夏のにおいがした。
そんな、ちょっと遠い日の出来事と、共に。
2015.07.23
(次は、日本一への挑戦だね)
(最高にクレイジーな夏になりますように、それがずっと続きますように)
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