さらって、ふきあげて

しっかりとした文章を書きたいと思ってる。
いや、ちょっと違うか。
いつもの私の文章でいい。
ダラダラ長くて、自分の中でだけ納得していて
そういう文章でいいから。
文字をひたすら綴る、そんな日が欲しい。

欲しい物がある。
お金が必要だから働く。
行きたいところがある。見たいものがある。
だからそのために事前準備をする。
全部正解。
わたしが今、わたしらしく生きるために必要だって分かっている。

けれど
綴る、それだけがただ目的の。
そんな日が足りない。


私が陸上を選ばなかったのは、走るために走るという行為が一体自分をどこに連れて行ってくれるのかイメージ出来なかったからなのだけれど。

今なら、少しだけその純真さが分かる。
読むために読み、書くために書くの。
目的はなんでもいい。
最初からわかっているかもしれないし、いつまでも言葉にできないことかもしれない。
他に何もいらないという、ただその一つの行為に没頭する、そのことが
今まさに、足りないこと。


予定を詰めすぎてるのがいけない。
なるべく早くロードバイクが欲しくて、だから。
意味のあることだし、自分で決めたんだから仕方ないんだけど。
だめだな、ちょっと忙しくなるとすぐ弱音吐いちゃう。


空想委員会が好きで、よく聞いている。
言葉の送り方が好きで、普通に話している時との声のギャップが好きで
高いボーカルはあんまり好きじゃないから、邦ロックは本来そんなに聴かないのだけれど
空想委員会は聴ける。

好きな曲の1つに「忙殺のすゝめ」っていう曲があって
スケジュール帳に何も埋まっていないのが怖い、という人の心情を描いた曲。
わたしは昔から全く逆。
埋まっていくのが怖い。
空欄がないのが途轍もなく怖い。
この曲は最後
『目覚めて最初に開く スケジュールのチェック
あなたのための空白が ポツンと目立つ』
とあっさり終わる。

毎日あくせく暮らしている自分は偽りの姿で、結局会いたい人に会えないとかやりたいことができないとか
そっちの方がよっぽど虚しいはずなんだ。
だからスケジュール帳は埋めたくない。
空白が目立てば目立つほど、イレギュラーな出会いがあるきがするから。

まだやれる。
今週もあとちょっと。
そんな風に考えてる自分はあんまり好きじゃない。
お金を貯めるために仕方ないと分かっていても、分かっているからこそ嫌だなって思っちゃう。


ふう。
それでも気張ろう。
身体が気張れている時は、気張るべき時ってことかもしれないから。
タスクは少しずつ確実にこなして、
ふと空いた時間に、栞を外しに行ければそれでいい。

2016.08.16
(まがいもの、不純物)
(突き詰めた先の、温風)

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