着信音すら覚えてる
なんだろうね。
特別な関係になった人からの電話には、今でもすごく緊張する。
たとえ、それがたわいもない話であるとしても。
いや、なんでもない、話題だからこそかもしれない。
大切な人に変わりはないんだよ。
って、そんな言葉に思い出すのは、2人で並んで歩いたアスファルトで。
自転車の後ろに乗せてくれて、夏色ごっこをしたのも懐かしい。
手放したのがどっちとか。
最初に飽きたのがどっちとか。
どっちが傷つけたとか、傷つけられたとか。
そういうことを超えてね。
「あの時、あーしていれば、もしかしたら違う結末だったかもしれない」
たられば話は嫌いだけど、そう思ってもらえて嬉しい私も、確かにいる。
でも、思い出は美化されるから。
その時は相手が悪いと思っていても、時が解決して自分が悪かったなんて思いがちだから。
それは、違うと、わたしは思う。
水に流すことと、思い出を加工してしまうことは、本質的に異なること。
それを見誤ると、多分。
2015.10.04
(屈折することなかれ)
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