からふる


わたしの中には

色とりどりの感情がある。

ドロップのように小さく

虹のように長く

クレヨンのように明瞭な

そんな、気持ち。


柔らかく大切にできるものと

踏みつけてしまうものと

自分のものでありながら

扱い方は天と地ほどの差がある


時々、拗ねていなくなっては

忘れた頃にひょっこり帰ってくる

憮然としてやる気をなくしたかと思えば

煌々と推進力を発揮する


彼らもまた

マイペースに、自分勝手に

好きなように生きて

精一杯生きて

必ず、死を迎える


二度と同じものは生まれず

似ているように見えて

だからこそ些細な違いが際立つ

その全てが、私の糧になる


抱き締めて、遠ざけて

目を細めて、嗚咽して

私にまた、会いに来てね



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